レシピ集


日本食に誇りを持とう!


 今、開業医に通院している患者さんの栄養指導と商工会議所の地域資源開発プロジェクトという「人と食の関わり」に携わっています。病気を改善するための食のありかたと、地域の資源としての食品の開発には隔たりがあるように思いますが、「食べる事の問題の起点」は共通したものがあるように思っています。
 古来より日本人は、稲作民族としてとして遠く弥生の時代から米を主食にして種を繋いできたのですが、食の形態が大きく変わってしまったのではないかと生活習慣病の増加や食品産業の変化を見て思っています。
 米飯を中心とした日本型の食は、四季折々の自然からの恵みを取り入れるために創意工夫をしながら長い時間をかけ確立してきました。しかし、昭和30年後からの日本の高度成長は、経済効率を求め便利で豊かにはなったけれど、弥生時代から長い年月をかけ培ってきた稲作民族の食をここ50年にも満たない時間で崩壊させてしまったと思っています。
 米の変わりにマーガリンやジャムをつけたパンを食べ、脂肪や砂糖、香料たっぷりの菓子がおやつになり、動物性蛋白質や脂肪の摂取が増え、調味料の種類も変わりました。結果的にエネルギーの過剰摂取、栄養の過不足を生み出し生活習慣病を増大させました。これは大人だけの問題に止まらず子供の問題にまでなってしまいました。
 稲作民族であった日本人は、出汁の違いを聞き分けることのできる繊細な味覚を持ち、四季折々の食材のイグミや香りや旬を感じることが出来、三つ葉や山椒やワサビ、しそ、みょうが、生姜などの日本独自のハーブが季節ごとにあり、そして、豊かになった今の日本は世界中の食材に溢れ、贅沢な山海の珍味に舌鼓を打つ事も出来ます。このように恵まれた風土にあるからこそ、素材の本当の美味しさを知り、出汁の微妙な旨さの違いを聞き分け、糠と素材が醸し出した漬物を味わい、日本の風土がつくりだした発酵調味料の味噌や醤油で味を整え、真珠のように輝く真っ白なご飯を中心にした食事の形態を大切にして楽しむべきだと思っています。

 北之庄菜 地域ブランド化プロジェクトメンバー:管理栄養士 佐藤 成子