4章

4. 大企業は、今、何を行っているか

生産現場のNCなど生産機器は、中小企業も大企業に劣らない設備投資をしてまいりました。小売店頭においても同様に努力を重ねてまいりました。

製造業においては、もの作りの現場そのものに大きな差がなく、どちらかといえば、多品種少量生産の時代に、大企業を支えてきたのは中小企業でした。小売業においては、マニュアルに頼らざるをえない大規模小売業に対して、きめ細かな一人一人のお客様に合わせた接客ができたのは、中小小売業でした。

ところが、ここに来て、立場が逆転どころか、大きな差が付こうとしています。

それは、情報を利用する技術に差が付いてきてしまっているからではないかと考えます。

大企業は、動物にたとえると、大きな体で力も強く、走り出せば大変にスピードの出る恐竜でした。とことが、残念なことに神経の伝達速度は、小型の動物も大型の動物も同じですから、走れとか止まれとかの命令が全身に行き渡るまでに大変時間がかかってしまっていました。

中小企業は、これとは反対に、体も大きくなく、力も弱いのですが、命令伝達速度は、はるかに早く、走り出すことや止まること、方向転換も、大企業に比べて素早く行うことができました。

現在、情報関連産業が、非常に好調です。 それは、情報関連産業が、何か特殊な状況になっているのではなく、単純に様々な注文が殺到しているからです。この様々な注文とは、省力化に関わる投資よりも、情報化に関連する投資です。

大企業は、大量の有効な情報を収集し、素早く判断すること、さらに、判断した内容を素早く、全組織に連絡をする仕組みを作り上げつつあります。

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